おじゃる丸にイラストを投稿した話 ~前編・大人にこそ見てほしいおじゃる丸~
↑ これは投稿したイラストじゃないです
大きく話題は変わりまして、今日は「おじゃる丸」の話です。なんでいきなりおじゃる丸かって?大好きだからです。めっちゃ面白いからですw
アニメはほとんど見ない自分が唯一ビデオ録画して全話欠かさず見るアニメ。そう、それがおじゃる丸なのです。
おじゃる丸の数あるエピソードの中で、僕が大好きな話があります。「カラクリ月光町」という回です。
この話をする前に、「SF/ボディ・スナッチャー」というハリウッド映画を皆さんはご存知でしょうか?1978年制作の、フィリップ・カウフマン監督のSF映画で、主演は、「24」シリーズで有名なキーファー・サザーランドのお父さん、ドナルド・サザーランドです。SF映画だからって、メインタイトルをまんま「SF」にしちゃう配給会社のやっつけ仕事には本当にがっかりなんですが、そんな残念タイトルに反して、この映画は超名作だと僕は思います。
若干うろ覚えですが、簡単に内容を話すと、宇宙人の侵略もののSF映画です。が、巨大なUFOもレーザー光線も、そもそも宇宙人の実体も出てきません(たしか…(-_-;))。宇宙”人”というより、宇宙植物のような存在かもしれません。この宇宙植物は大々的に人類を攻撃するのではなく、知らず知らずのうちに一人また一人と人間を捕え、その捕えられた人間そっくりのクローンを作ります。このクローンは一切感情は持たないものの、元となった人間の生前の行動を繰り返し、人間社会に溶け込みます(朝起きて電車に乗って会社に行く、等)。なので周囲の人間は、その人がクローンに入れ替わっていることになかなか気づきません。そうして、ちょっとづつちょっとづつ人間社会が宇宙植物のクローンに侵食されていく、というお話です。
僕はこのタイプのSFやホラー映画が大好きなんです(ジョン・カーペンターのゼイリブとかも最高)。直接的に視覚に訴える恐怖描写やドンパチ(そのタイプも嫌いではないけど)がなくても、状況やストーリー展開で何とも言えない恐怖感を味わわせてくれるのがたまらんのです。
で、長くなりましたがおじゃる丸の「カラクリ月光町」の話に戻ります(ネタバレ有り)。
この話は、ぐーたらのおじゃる丸がトミーさんに作ってもらったカラクリおじゃる丸に宿題をやらせているところから始まります。
その後、散歩中にばったり出会った小町ちゃんにもトミーさんにカラクリを作ってもらうことを勧めます。カラクリの完成を待つ間、喫茶いっぷくに立ち寄るとマスターのマイクさんはすでにカラクリになっています。それを見た川上さんもカラクリを欲しそうにしてます。
ちょっとずつ評判が広まっているのか、その後おじゃる丸が町に繰り出すと、出会う人が皆カラクリになっています。
一通りドタバタを繰り広げた後、居候している田村家に帰り着くと、食卓についているのは全てカラクリとなった(おじゃると電ボも含む)田村家の人々。
↑ この構図、かわいらしい画でありながら、えも言われぬ恐怖を感じます(´;ω;`)
行き場を失い途方に暮れながら外に出ると、そこにはカラクリに追い出されたという本物の田村家の面々が。
トミーさんにこれ以上カラクリを作るのをやめてもらうべく、トミーさんの家に行くと、そこには夜な夜なカラクリを作り続けるカラクリトミーさんが!
マジ恐怖です・・・。ちょっとずつ町の人がカラクリに取って代わられるこのストーリー展開、恐怖感、まさにSF/ボディ・スナッチャーじゃないでしょうか。機械が暴走するという点で、ターミネーターシリーズに通ずるところもあります。利便性を追い求めすぎる人間社会への警鐘や教訓もしっかりと入っています。
これはもはや大人が見ても楽しめるアニメ、いや、むしろ大人こそが楽しめるエンターテインメントだと僕は思います!
おじゃる丸、大人の皆さん是非見てください!
長くなったので、イラストを投稿した話は次回(-_-;)
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