マイ・ペイすリボの手数料を最安に抑えつつボーナスポイントをもらう ~序章・マイ・ペイすリボの恐ろしさ~
三井住友カードのクレジットカードには「マイ・ペイすリボ」という自動的にリボ払いが適用されるサービスがあり、このサービスを利用することで、通常のポイントの他にボーナスポイントが得られます。これを利用して多くのポイントを得ることができますが、リボ払いはカード会社への借金のようなもので、当然利息(手数料)を取られます。
しかし、やり方次第で月々数円~15円程度の手数料を支払うだけで、ボーナスポイントを得ることができます。
今回はまず、マイ・ペイすリボの恐ろしさをお話しします。
リボ払いとは利用金額に関わらず、月々の支払いを一定額とする支払い方法です。一定額を超える分の金額は翌月以降へクレジット会社からの借金となります。通常は、購入時にお店でリボ払いを指定すると適用されます。
三井住友カードのマイ・ペイすリボは、自動的にこのリボ払いが適用される制度です。
上記リンク先の”お支払い例”を見て分かるように40,000円の支払いを1カ月借金すると、563円もの利息(手数料)をとられます。(カードの種類により、手数料の年率は多少変わります。)
普通なら絶対にリボ払いなど利用しないところですが、マイ・ペイすリボを利用することで通常のワールドプレゼントポイント(以下、「通常ポイント」)1ポイントにつき、ボーナスポイントが1ポイント貰えます(※)。さらに、三井住友カードエブリプラスなら通常ポイント1ポイントにつき、ボーナスポイントが2ポイント貰えます。
※ 公式サイトでは「ポイントが2倍」という表現がされていますが、ANAカードの場合でマイルに交換する際に、通常ポイントに対しボーナスポイントは交換率が低くなるので、ここではポイント2倍という表現は使いません。ちなみに、マイル以外の交換先の場合はボーナスポイントも通常ポイントと同じ価値で交換できます。つまり、ポイントが2倍もらえるということになります。)
最大限にポイント(最終的な交換先はANAマイル)を得るためには、マイ・ペイすリボの利用は必須ですが、そのために多額の手数料を払っていては元も子もありません。ここではまず、何も対策をとらないでマイ・ペイすリボを利用することの恐ろしさをお話します((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
- 実例解説
・想定
支払いは、「毎月15日締めで翌月10日に支払い」(「毎月末締めで翌月26日に支払い」も選択可)、マイ・ペイすリボの設定金額を10,000円とします(5,000円以上で自分で設定できます)。リボ払い手数料は、カードにより多少変わりますが、年率15.0%のカードとします。
締め日 | 支払日 | マイ・ペイすリボ 設定金額 |
リボ払い手数料 (利息) |
毎月15日 | 締め日の翌月10日 | 10,000円 | 年率15.0% |
3月1日に初めてカードを利用し、3月15日までに30,000円、3月16日~4月15日に30,000円、4月16日~5月15日に20,000円、カードで買い物をしたとします。
カード 使用開始日 |
3/1~3/15 利用額 |
3/16~4/15 利用額 |
4/16~5/15 利用額 |
3月1日 | 30,000円 | 30,000円 | 20,000円 |
(1)初回の支払い
3月1日に使用開始しているので、最初の支払日は4月10日となり、その際引き落とされる金額はマイ・ペイすリボ設定金額の10,000円だけです。この時点ではまだ借金は無いので手数料(利息)は取られません。残りの20,000円は翌月以降への繰り越し、いわばカード会社への借金となります。
ボーナスポイントの取得は、”ご利用代金のご請求月に「リボ払い手数料」の請求があることが条件”となります。つまり、最初の支払い時にはボーナスポイントは一切つきません。
(2)2回目の支払い
4月10日に10,000円支払い、4月11日から20,000円の借金が発生しているわけですが、4月15日が次の締め日となるので、20,000円の借金に対する4月11日~15日までの5日分の利息が次の支払い時(5月10日)に請求されます。
この5日分の利息は、
20,000(円) × 0.15 × 5(日)/365(日) = 41.09(円)
小数点以下は切り捨てとなるので、41円となります。
つまり、5月10日の支払いは、リボ払いの定額10,000円にこの利息分41円が上乗せされ、10,041円です。残りの借金10,000円+3月16日~4月15日の間に利用した30,000円で、この時点での借金額は40,000円です。
(3)3回目の支払い
6月10日の支払い時の利息はどうなるでしょう。5月10日支払い時点(締め日は4月15日)で繰り越された借金10,000円については、4月16日~5月15日まで30日分の利息を取られます。
この30日分の利息は、
10,000(円) × 0.15 × 30(日)/365(日) = 123.29(円)
3月16日~4月15日に利用した30,000円は5月10日以降の借金となるので、5月11日から締め日である5月15日までの5日分の利息を6月10日に取られます。
この5日分の利息は、
30,000(円) × 0.15 × 5(日)/365(日) = 61.64(円)
6月10日に支払う利息は、123円 +61円 =184円となり、6月10日に支払う金額合計は10,184円となります。
以下に、表にしてみました。
御覧のように、毎月のようにリボ払い定額料を超えてカードを利用しているので、借金額も利息も膨れ上がっていきます。表には入れませんでしたが、このケースでは7月10日に支払う利息は410円になります。
ただし、先ほども書きましたが、ボーナスポイントの取得は、”利用代金の請求月に「リボ払い手数料」の請求があることが条件”なので必ず毎月借金が発生するようにしなければいけません。このケースでリボ払い定額料を4万円にしてしまえば、毎月利用額全額を支払えてしまうので、借金は発生せず、ボーナスポイントは一切もらえません。
では、どうすれば良いか?長くなったので次回お話しします_(._.)_